プリトヴィツェ国立公園への行き方！ザグレブからレンタカーがおすすめ

クロアチアの中央部に位置するプリトヴィツェ国立公園(Plitvice Lakes National Park)は、ユネスコの世界遺産にも登録されている壮大な自然の宝庫です。公園には16の美しい湖と無数の滝、豊かな緑に囲まれたトレイルが広がり、訪れる人々を魅了します。

整備されたトレイルが多数あり、初心者から上級者まで、自分のペースで楽しめるコースが揃っています。湖や滝を巡るコースや、森林を歩くコースなど、さまざまな選択肢があります。所要時間も数時間から一日がかりのものまで幅広いので、自分のスケジュールに合わせて楽しめます。

また、湖を横断するボートツアーも人気です。静かな湖面を滑るように進むボートから見る景色は、歩いているときとはまた違った魅力があります。

16のエメラルドグリーンの湖

プリトヴィツェ国立公園の最も特徴的な見どころは、その美しい湖群です。16の湖は階層状で連なっていて、上流から下流にかけて滝や流れを通じてつながっています。

各湖はエメラルドグリーンやターコイズブルーに輝き、季節や時間帯によって異なる色彩を見せてくれます。特に、晴れの日は日光が差し込んで、非常にきれいな湖が見れます。

湖水の透明度は驚くほど高く、水底の石や魚もはっきりと見えます。この湖群は、石灰岩が長い時間をかけて溶け出し、カルシウムを豊富に含んだ水が太陽光を反射することで、この特有の色を作り出しています。

壮大な滝

プリトヴィツェ国立公園には、大小合わせて90以上の滝があります。特に見逃せないのは、『ヴェリキ・スラップ(VelikiSlap)』という全長78メートルの滝です。『ビッグウォーター』とも呼ばれています。轟音を立てて流れ落ちる水の迫力は圧巻で、その景観は訪れる者を圧倒します。

滝の水が作り出すミストは、晴れた日には美しい虹をかけ、その周辺だけ涼しい空間を作り出します。滝の周りを散策しながら、この自然のショーを堪能するのは至福のひとときです。

ベストシーズン

プリトヴィツェ国立公園は、一年を通じて異なる表情を見せてくれます。春には新緑が芽吹き、花々が咲き誇ります。夏には湖の色が最も鮮やかになり、木陰を歩くトレイルが心地よい涼しさを提供してくれます。

秋には紅葉が湖面に映り込み、一面の赤や黄色の世界が広がります。そして冬には、雪と氷が作り出す幻想的な風景が広がり、凍った滝や雪に覆われた湖がまるで絵本の中のようです。

ただし、ベストシーズンは夏か冬だと思います。夏は観光客も多いですが、トレッキングしたい方には最も適したシーズンといえるでしょう。

一方で観光客が少なく、迫力ある自然を独り占めしたい方にとっては、最も水量が多くなる冬の時期がおすすめです。

プリトヴィツェ国立公園の入場チケット料金は季節によって異なります。2024年現在の料金をまとめておきます。

年ごとに変更される可能性があるため、訪れる前に公式サイトで最新情報を確認してください。こちらに公式サイトのリンクを貼っておきます。

入場料金

7才未満の子供は料金が無料とのことです。

学生割引に関しては、有効な学生証を提示することで、学生料金が適用されます。

他にも15名以上のグループには割引料金が適用されることがあります。(事前の予約が推奨。)

駐車料金

車のサイズや滞在時間によって料金は異なっており、最初の20分間と支払い後の20分間は無料になります。

レンタカーなどの一般的な車両の場合は、1時間ごとに2ユーロかかり、クレジットカード決済が推奨されています。

公園内のボート・電気バス

公園内のボートや電気バスの乗車料金に関しては、入場チケット料金にボートや電気バスの利用料金も含まれているので追加料金は必要ありません。

混雑緩和のため、1時間ごとに入場者数の管理がなされています。現地のチケットオフィスでも購入可能ですが、枚数制限によって希望の時間に入場が叶わない場合があります。

オンラインでの事前購入がおすすめされています。筆者も事前購入していきました。

公式サイト

公式サイトのリンクを貼っておきます。

入場口は、エントランス1とエントランス2の2つがありますが、見どころの滝『ヴェリキ・スラップ(VelikiSlap)』を眺められる展望台が入場後にある『エントランス1』から入場するのが主流です。

ザグレブからプリトヴィツェ国立公園へは、車で約2時間～2時間30分くらいだと思います。高速道路のスピード次第だと思います。

筆者の場合は、渋滞もなく片道2時間でした。では当日の流れを見ていきましょう。

ザグレブ・ダウンタウンのNOVAレンタカーを利用して、プリトヴィツェ国立公園に向かいました。レンタカーは、8:00〜20:00で借りて、プリトヴィツェ国立公園の入場時間は11時にしました。

国際免許の取得方法は申請のみで非常に簡単です。県により異なりますが、参考にしてみてください。

レンタカー会社に到着したのが8:15頃で、手続きが諸々終了して出発したのが8:40頃で、そこからスタートしました。

今回の相棒は、韓国車KIAでした。入場時間までに余裕があったので、途中の通り道の『Rastoke』というこじんまりした街に寄り道をして少し観光しました。

通勤時間と重なっていたので、ザグレブでは車の数が多かったです。ザグレブを抜けてからは早かったです。

最もメジャーな高速道路を利用する行き方で向かいました。途中までは一般道で、最初は『カーロヴァック(Karlovac)』方面に向かいましょう。

途中から高速道路に入ります。クロアチアでは、ENCというのが日本のETCと同じです。レンタカーには基本ついてないので、ENCは使用できません。

そのため高速道路の利用方法は、日本のETCがない時と同じ仕組みです。入口の料金所(Toll)で券を貰い、出口で距離に応じた料金を支払います。チケットマークの料金所を使用しましょう。

ザグレブから高速道路に入ると、最初に券をもらうのはココの料金所でした。

ENCのみじゃない、発券機マークのあるレーンを使用しましょう。

発券機はこんな感じです。ボタンを押すと発券できます。

発券されたチケットはこちらです。出口で使用するので、大切に保管してください。

そして、出口は『カーロヴァック(Karlovac)』でした。標識に従って、高速道路を降りてください。

料金所があるので、入場時にもらった券をスタッフに渡して、支払いを行います。現金でもクレジットカードでも支払い可能でした。

そこからは一般道でプリトヴィツェ公園まで向かいます。約80km...長いですが、90km/hで運転するところが多かったので、ある意味高速道路と同様でした。

高速道路を降りてからは、『Rijeka』方面に向かってください。

場所により速度制限が異なるので、標識に沿って運転するようにしましょう。

大体+20km/hで運転している方が多かったです。ただ意外と警察(POLICIA)も多くの見ました。高速道路を150km/hで走って、そこから50km/hだとかなり遅く感じるものです。

基本速度制限が変わる際には、標識があるのでそれに従えば大丈夫です。基本は90km/h走ってました。

時間に少し余裕があったので、途中のRastokeで休憩・観光しました。こじんまりした所でしたが、緑豊かでリフレッシュできました。

その後も車を走らせて近くになると、プリトヴィツェ公園の大きな絵柄の看板が増えてくるので、ドキドキ感が増します。

こちらの看板があるところが、エントランス1の駐車場です。左側に曲がると駐車場になってます。

駐車券を貰ってください。

この駐車券で帰り際にお支払いします。失くさないようにしておいてください。

駐車場は整備されておらず、ただの森を切り開いたみたいな感じです。こんな風に停めました。

駐車場からエントランスまではすぐですが、停める場所によっては、駐車場内を結構歩く必要があります。

基本多くの人が歩いてるので、迷うことはありません。流れに沿ってください。

この木の橋を渡ると入口になります。

荷物置き場も完備で無料でした。スーツケース持参でも預けられます。

トイレも無料で使用可能です。公園内にもトイレはありますが、多くはないのでこちらで済ませておくと良いと思います。

入り口前には、お土産屋やレストランがあり、ちょっとした休憩スペースにもなっています。横にはチケット売り場もあります。

当日に入場枠に余裕があれば、このチケット売り場で入場券チケットを買えます。枚数状況は公式サイトで確認できます。

チケットはこちらで確認されるので、チケットを用意しておきましょう。コピーした紙でもスマホ画面提示でも大丈夫でした。

いよいよスタートです。

コースは一応4つあります。途中から分かれますが、それまでは同ルートです。

最初にして最大の見どころの展望台があります。すごいスケールですよね。朝10:00〜12:00頃は人が多かったです。

夕方には人が減ってるので、写真は帰る時に撮るのもおすすめです。

ここから滝の麓まで降りていきます。滝の麓に降りると急に涼しくなります。ベンチもあったので、多くの人が滝を見ながら休んでました。

そこから真っ青な透き通った湖を見ながら歩いていきます。

歩道は大体2～3人が歩けるくらいの幅でした。

本当に透き通ったブルーに輝く湖は見ていて飽きません。みんな立ち止まって写真を撮ってました。魚が泳いでるのも見れます。

そのままボート乗り場(P3)まで目指しました。ここでいくつかのルートに分かれます。

筆者はボートに乗らず、1番長いKコースに行きましたが、歩く距離が長く登りもあったりする割に景色などは思った程ではなかったので、ボートに乗ってきれいな湖を満喫して移動するのがおすすめです。

Kコースだと、湖というより森の中のハイキングでした。

ボートを降りてから、1番上の湖を見渡せる展望台に向かうのが良いと思います。Cルートが時間・体力を考えると効率的なルートだと感じました。参考にしてみてください。

筆者はKルートで体力をたくさん使ったので、展望台から降りてきてから、帰りにP2からボートに乗りました。(何回乗っても大丈夫です。)

行きたいボート停留所が書いてある場所で待つようにしてください。入口に1番近いボートはP3です。P3行きに乗船して帰路につきました。

ST3という電気バスもあったのですが、ツアー客や同じように帰ろうとしている人で長蛇の列だったので、ボートを利用した次第です。

その時の並び具合や疲れ具合、時間で歩いても良いですし、ボートや電気バスを使用するなどしてください。

そして、入口まで戻ってきたのが16:30頃でした。きっちり6時間滞在しました。

疲れたけど最高にリフレッシュできました。自然って本当に美しいです。

駐車場の入口で、駐車料金をクレジットカードで支払いました。

駐車場内には『EXIT』という青い看板があるので、それに沿って出口に向かいましょう。

駐車場を出たら右側に曲がって、往路で通ってきた道を戻ってください。

帰りも『カーロヴァック』まで一般道で、そこから高速道路に乗ります。

最初は同じように、発券機で入場券を取ってください。

その後ザグレブまで向かいましょう。出口の料金所は往路の入口と同じ場所でした。ENC専用ゲートに行かないようには気をつけましょう。

帰りはレンタカー会社まで、2時間ぴったりでした。

レンタカー返却方法

レンタカー返却のルールは日本と同じで満タン状態だと満タンで返すのが義務です。

INAというセルフガソリンスタンドで、指定されたガソリンを給油しました。

レンタカー返却時にレシートの提示は不要でした。

そのままレンタカー返却を行いました。

アドバイス・注意点

異国の地で運転ルールも違うので、スピード違反などを犯さないために、前方車の引っ付いて走るのがおすすめです。

高速道路では、日本と反対の左車線が追い越し車線となってます。追い越し車線ではない右車線から追い越すとルール違反な点も気をつけましょう。

また独特なルールですが、昼夜問わずライトをつけておく必要があります。レンタカーのライトがauto設定になっているなら問題ないです。autoじゃない場合は、ライトをつける必要があるので、気をつけてください。

以上覚えておくと、スムーズに慣れられると思います。参考にして頂けたらと思います。